- ✓ スキンブースターは肌の深層に有効成分を直接届けることで、肌質そのものの改善を目指す治療です。
- ✓ ジュビダームビスタ®ボライトXCなど、様々な製剤があり、それぞれ異なる特性と効果が期待できます。
- ✓ 施術後のダウンタイムや副作用を理解し、適切な製剤選びと医師との十分な相談が重要です。
スキンブースター注射は、肌のハリや潤い、弾力といった肌質そのものの改善を目指す美容医療です。一般的なヒアルロン酸注入がボリュームアップやシワの改善を目的とするのに対し、スキンブースターは肌の深層に有効成分を直接届けることで、内側から肌の若返りを促すことを目的としています[1]。池袋エリアでも、肌の乾燥、小じわ、毛穴の開き、くすみなど、複合的な肌悩みを抱える患者様から注目されています。
スキンブースターとは?肌質改善へのアプローチ

スキンブースターとは、ヒアルロン酸やポリヌクレオチド(PN)などの有効成分を皮膚の真皮層に直接注入することで、肌の水分量、弾力性、ハリを向上させ、全体的な肌質改善を図る治療の総称です[1]。当院では、初診時に「肌の乾燥がひどく、化粧ノリが悪い」「小じわが増えてきた」「肌全体に元気がない」といったお悩みを相談される患者様が多くいらっしゃいます。このような場合、表面的なケアだけでは限界があるため、スキンブースターが有効な選択肢となることがあります。
スキンブースターは、単にシワを埋めるフィラー(充填剤)とは異なり、肌の細胞そのものに働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進したり、肌の水分保持能力を高めたりすることで、肌の根本的な若返りをサポートします[4]。これにより、肌のキメが整い、透明感が増し、より健康的な肌へと導かれることが期待できます。
- スキンブースター
- 肌の真皮層に有効成分を注入し、肌の水分量、弾力性、ハリなどを向上させることで、根本的な肌質改善を目指す美容医療の総称です。シワの改善だけでなく、肌全体の若返りや健康的な状態への回復を目的とします。
スキンブースターの主な種類と成分
スキンブースターには、主に以下の成分をベースとした製剤があります。
- 非架橋ヒアルロン酸: 架橋されていない(分子同士が結合していない)ヒアルロン酸で、水分を豊富に保持し、肌の潤いを高めます。ボリュームアップ効果はほとんどなく、肌全体の水光感やハリを目的とします。ジュビダームビスタ®ボライトXCなどがこれに該当します。
- ポリヌクレオチド(PN): サケのDNAから抽出される成分で、皮膚の線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。肌の再生能力を高め、弾力性や厚みを改善する効果が期待されます[2]。
- 複合成分: ヒアルロン酸に加えて、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などを配合した製剤もあります。これらの成分が相乗的に作用し、肌の栄養補給や代謝促進をサポートします。
臨床の現場では、患者様の肌の状態や悩みに合わせて最適な製剤を選択することが非常に重要です。例えば、乾燥が特に気になる方にはヒアルロン酸ベースの製剤、肌のハリや弾力低下が顕著な方にはポリヌクレオチドベースの製剤をおすすめすることが多いです。
ジュビダームビスタ®ボライトXCとは?その特徴と効果
ジュビダームビスタ®ボライトXCとは、アラガン社が開発した非架橋ヒアルロン酸を主成分とするスキンブースター製剤です。厚生労働省の承認を受けた「ジュビダームビスタ®」シリーズの一つであり、特に肌の潤い、弾力、小じわの改善に特化しています[5]。この製剤は、肌の深層に水分を保持する能力を高めることで、内側から輝くような肌へと導くことを目指します。
ボライトXCの「XC」は、麻酔成分であるリドカインが配合されていることを意味し、施術中の痛みを軽減する効果が期待できます[5]。これにより、痛みに敏感な患者様でも比較的安心して治療を受けていただくことが可能です。実際の診療では、痛みを心配される患者様が多いですが、ボライトXCのリドカイン配合は、施術のハードルを下げる上で大きなメリットだと実感しています。
ボライトXCの作用メカニズムと期待できる効果
ボライトXCは、非常に滑らかなテクスチャーの非架橋ヒアルロン酸を真皮層に細かく注入することで作用します。注入されたヒアルロン酸は、自身の約6000倍もの水分を保持する能力により、肌の奥から潤いを引き出し、保水力を高めます。これにより、以下のような効果が期待できます。
- 肌の潤い・保水力向上: 乾燥による肌荒れやくすみを改善し、しっとりとした肌へと導きます。
- 肌の弾力・ハリ改善: 真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、肌の弾力とハリを回復させます。
- 小じわの改善: 乾燥によるちりめんじわや、表情ジワではない細かいシワを目立たなくします。
- 毛穴の目立ち軽減: 肌のキメが整い、ハリが出ることで、毛穴が引き締まり目立ちにくくなる効果も期待できます。
これらの効果は、通常1回の施術で約9ヶ月間持続すると報告されており[5]、定期的なメンテナンスによってより良い状態を維持することが可能です。当院では、治療を始めて数ヶ月ほどで「肌がプルプルになった」「化粧ノリが格段に良くなった」とおっしゃる方が多いです。
スキンブースターの種類ごとの比較と選び方

スキンブースターにはジュビダームビスタ®ボライトXC以外にも様々な製剤があり、それぞれ特徴が異なります。患者様の肌の状態や目指す効果によって最適な製剤は変わってきます。ここでは、主要なスキンブースター製剤の比較と、その選び方について解説します。
実際の診療では、患者様のお肌を拝見し、カウンセリングを通じて具体的なお悩みやライフスタイルを詳しくお伺いした上で、最も適した製剤をご提案しています。例えば、広範囲の肌質改善を目指すのか、特定のエイジングサインにアプローチしたいのかによって、選択肢は大きく変わります。
主要なスキンブースター製剤の比較
代表的なスキンブースター製剤を比較してみましょう。
| 項目 | ジュビダームビスタ®ボライトXC | リジュラン(ポリヌクレオチド) | サイトカイン・成長因子製剤 |
|---|---|---|---|
| 主成分 | 非架橋ヒアルロン酸 | ポリヌクレオチド(PN) | 成長因子、サイトカイン、ビタミンなど |
| 主な効果 | 肌の潤い・保水力向上、小じわ改善、ハリ・弾力 | 肌の再生促進、弾力・ハリ改善、毛穴、ニキビ跡 | 細胞活性化、肌の若返り、色素沈着改善 |
| 推奨される肌悩み | 乾燥肌、小じわ、肌のハリ不足、くすみ | 肌の弾力低下、毛穴の開き、ニキビ跡、肌の薄さ | 全体的なエイジングケア、肌の損傷回復、トーンアップ |
| 持続期間(目安) | 約9ヶ月[5] | 数ヶ月(複数回施術後)[2] | 数週間〜数ヶ月(製剤による) |
| 麻酔成分 | リドカイン配合[5] | なし(別途麻酔クリームなど) | なし(別途麻酔クリームなど) |
自分に合ったスキンブースターを選ぶには?
スキンブースターの選択は、以下の点を考慮して医師と相談しながら決定することが重要です。
- 最も改善したい肌悩み: 乾燥、小じわ、ハリ不足、毛穴、ニキビ跡など、優先順位を明確にします。
- 肌の状態: 医師が肌の診察を行い、適切な製剤を判断します。
- ダウンタイムの許容度: 製剤や注入方法によっては、内出血や腫れが生じることがあります。
- 予算と持続期間: 費用対効果を考慮し、継続可能なプランを検討します。
当院では、患者様一人ひとりの肌の状態やご希望を丁寧にヒアリングし、最適なスキンブースターの種類や注入方法をご提案しています。ヒアルロン酸注射や水光注射など、他の治療との組み合わせについてもご相談いただけます。
施術の流れとダウンタイム、副作用について
スキンブースター注射は、比較的短時間で完了する施術ですが、効果を最大限に引き出し、合併症を避けるためには、適切な施術プロセスと術後のケアが不可欠です。また、施術にはダウンタイムや副作用が伴う可能性があるため、事前に十分に理解しておくことが重要です。
初診時に「施術後のダウンタイムはどのくらいですか?」「仕事に影響しませんか?」と相談される患者様も少なくありません。実際の診療では、施術後の経過について具体的に説明し、患者様が安心して治療を受けられるよう努めています。
一般的な施術の流れ
- カウンセリング・診察: 医師が患者様の肌の状態、悩み、希望を詳しく伺い、最適なスキンブースター製剤と注入部位、注入量を決定します。
- 洗顔・麻酔: 施術部位を清潔にし、必要に応じて麻酔クリームを塗布します。ジュビダームビスタ®ボライトXCのように麻酔成分が配合されている製剤もありますが、痛みに敏感な方には麻酔クリームを併用することもあります。
- 注入: 極細の針やマイクロカニューレ(先端が丸い針)を用いて、医師がデザインした部位に製剤を少量ずつ細かく注入していきます。注入方法には手打ちや、専用の注入機器を使用する場合があります。
- 術後ケア: 注入後は、冷却や軟膏の塗布などを行い、炎症を抑えます。注意事項や自宅でのケアについて説明があります。
ダウンタイムと起こりうる副作用
スキンブースター注射のダウンタイムは比較的短い傾向にありますが、個人差や注入方法によって異なります。主なダウンタイムと副作用は以下の通りです。
- 内出血: 針を使用するため、稀に内出血が生じることがあります。通常は数日〜1週間程度で自然に吸収されます。
- 腫れ・赤み: 注入部位に一時的な腫れや赤みが出ることがありますが、数時間〜数日で落ち着くことがほとんどです。
- 痛み: 注入時にチクッとした痛みを感じることがありますが、麻酔やリドカイン配合製剤で軽減されます。施術後の鈍痛が数日続くこともあります。左右の顔で痛みの感じ方が異なるという報告もあります[3]。
- 注入部位の凹凸: 稀に注入直後に一時的な凹凸が生じることがありますが、時間とともに馴染んでいきます。
- アレルギー反応: ごく稀に、製剤に対するアレルギー反応(発疹、かゆみなど)が生じることがあります。
施術後の内出血や腫れは、メイクでカバーできる程度のことがほとんどですが、重要な予定がある場合は、余裕を持って施術を受けることをお勧めします。また、施術当日の飲酒や激しい運動は避け、患部を刺激しないよう注意してください。
池袋でスキンブースター治療を受ける際のクリニック選びのポイント

池袋エリアでスキンブースター治療を検討する際、数多くのクリニックの中から自分に合った場所を選ぶことは重要です。適切なクリニック選びは、治療の安全性と効果に直結します。実際の診療では、患者様がクリニック選びで迷われるケースをよく経験します。重要なポイントは、医師の専門性、カウンセリングの質、そしてアフターケアの充実度です。
医師の専門性と経験
- 美容皮膚科医としての経験: スキンブースターは繊細な手技が求められるため、美容皮膚科医としての十分な経験と知識を持つ医師が在籍しているかを確認しましょう。
- 製剤に関する知識: ジュビダームビスタ®ボライトXCをはじめとする様々な製剤について深く理解し、患者様の肌状態に合わせて最適なものを提案できる医師が望ましいです。
- 解剖学的な知識: 顔の構造を熟知している医師であれば、血管や神経を避け、安全かつ効果的な注入が期待できます。
カウンセリングとアフターケアの質
- 丁寧なカウンセリング: 患者様の悩みや希望をじっくり聞き、治療内容、効果、リスク、費用について明確に説明してくれるクリニックを選びましょう。質問しやすい雰囲気であることも重要です。
- 症例写真の提示: 施術前後の症例写真を提示し、具体的な効果のイメージを共有してくれるクリニックは信頼性が高いと言えます。
- アフターケアの充実: 施術後の経過観察や、万が一トラブルが発生した場合の対応体制が整っているかを確認しましょう。
実際の診療では、丁寧なカウンセリングを通じて、患者様が抱える不安を解消し、納得して治療を受けていただくことが最も重要だと考えています。スキンブースターは肌質そのものを改善する治療であるため、長期的な視点でのサポート体制も重要なポイントになります。
まとめ
スキンブースター注射は、肌の深層に有効成分を直接注入することで、肌の潤い、ハリ、弾力を根本から改善する美容医療です。特にジュビダームビスタ®ボライトXCは、非架橋ヒアルロン酸を主成分とし、肌の保水力向上や小じわの改善に優れた効果が期待できます。様々なスキンブースター製剤が存在するため、ご自身の肌悩みや目指す効果に合わせて、医師と十分に相談し、最適な製剤を選ぶことが重要です。施術には一時的なダウンタイムや副作用が伴う可能性がありますが、適切なクリニックを選び、医師の専門性と経験、そして丁寧なカウンセリングとアフターケアが確保されていれば、安心して治療を受けることができるでしょう。池袋エリアで肌質改善を目指す方は、ぜひ専門のクリニックにご相談ください。
お近くのグループクリニック
当グループでは、患者様の通いやすさに合わせて渋谷・池袋の2院を展開しております。お近くのクリニックをお選びください。
よくある質問(FAQ)
- Kyu-Ho Yi, Waranaree Winayanuwattikun, Sung-Yeon Kim et al.. Skin boosters: Definitions and varied classifications.. Skin research and technology : official journal of International Society for Bioengineering and the Skin (ISBS) [and] International Society for Digital Imaging of Skin (ISDIS) [and] International Society for Skin Imaging (ISSI). 2024. PMID: 38481069. DOI: 10.1111/srt.13627
- Maurizio Cavallini, Emanuele Bartoletti, Laura Maioli et al.. Consensus report on the use of PN-HPT™ (polynucleotides highly purified technology) in aesthetic medicine.. Journal of cosmetic dermatology. 2021. PMID: 32799391. DOI: 10.1111/jocd.13679
- Kyu-Ho Yi, Hyun-Jin Park, Jovian Wan et al.. Skin-Booster Injection on the Left and Right Sides: Which Side Is More Painful?. Dermatologic surgery : official publication for American Society for Dermatologic Surgery [et al.]. 2025. PMID: 40309988. DOI: 10.1097/DSS.0000000000004670
- Linda Kleine-Börger, Robert Meyer, Alexander Kalies et al.. Approach to differentiate between hyaluronic acid skin quality boosters and fillers based on their physicochemical properties.. Journal of cosmetic dermatology. 2021. PMID: 34806283. DOI: 10.1111/jocd.14629
- ジュビダームビスタ 添付文書 – PMDA(医薬品医療機器総合機構)